―― さてここからは、ゲーム未収録のボーナストラックになります。まずは川越さん作の「The bells」です。
―― 改めて聴いてみて、メニュー画面の曲としては、かなり展開が目まぐるしい感じがあるかなぁという印象ですね(笑)
―― 加藤さんは、最初にこの曲を聴いたとき、どんな感想をお持ちになりましたか?
―― あぁ、なるほど!
―― 今回この曲を収録するに至った経緯として、「About us」とは全然雰囲気が違うから、というのと、「Eternity」の旋律を含んでいるから、というのが大きな柱でしたが、それ以外に、「The bells」にしかない特徴があるから、というのも、忘れてはいけない部分だと思っています。
―― それは確かに、そういうオーダーというのは珍しい気がします(笑)
―― 次は、紆余曲折あった「I miss you baby」の別バージョンにあたります、「Now I feel U」です。
―― そこまでじゃないと思いますが(笑)
―― あと一つは……わかりません、なんでしょう?
―― そうですよね。この曲を収録することに至った経緯としても、やはり「I miss you baby」の話をしているときにリテイクの多さは必ず話題にのぼるので、じゃあたとえばどんな曲だったか、というのをお伝えしたかったというのがひとつと、何より、いまおっしゃっていただいた、「I miss you baby」に至るまでの過程を感じてもらいたかった、というのが大きいです。
―― そしてここからは、長めのアレンジ曲が続きます。まずは「About us」のアレンジバージョンから。
―― あっ、譲り合いになってしまいましたね(笑) ちょっと整理しましょうか。
―― この曲は、『vol.1』のときの座談会でも出ましたが、まず加藤さんの「Eternity」の旋律があって、その旋律に向かってのアプローチを川越さんが模索したわけですが、そこにアレンジバージョンをオーダーさせていただきまして、まず川越さんが、アレンジを施してくださいました。
―― ですがそこで終わらず、川越さんのご意向で今度は加藤さんにお戻しして、加藤さんが更にアレンジを加えて、いまのこのアレンジバージョンになった、という経緯ですね。
―― わかります。サビに繋がったときの解決感がすごくて、僕も鳥肌が立ちました。
―― だからさっきからそわそわそわそわしてたんですか!(笑)
―― このボーカルも、単純なハミングにはなっていなくて、オーソドックスから外れたカッコよさみたいなのがあって、曲がぐっと引き締まったと思います。
―― オーソドックスから外れたカッコよさで言えば、追加された展開のところで、メロディーをオーボエが担当する、というのもカッコいい演出です。
―― 本当にお二人の技術とセンスが燦然と輝くアレンジだと思います。いつか生演奏で聴いてみたいですね!
―― 次は「I miss you baby」のエクステンデッドミックス、いわゆるクラブミックスになります。
―― 「もしも『消滅都市』に容量制限がなかったら、こういうことを実現したかった!」とまで言っていただけました。
―― そして、まさにクラブでDJがかけてくれているようなミックス、ということで、各パートの動きを足したり抜いたりしながら続いていくわけですが、こんなに音が鳴ってたんだな、とか、こんな動きをやってたんだな、とか、改めての発見が多かったです。
―― あとはもう、フロアの盛り上がり具合までイメージできちゃうような展開ですので、からだを揺らしながら聴いていたいです(一同笑)
―― さて、いよいよ最後の曲になりました。
―― 不思議と「あ、終わりか」って気持ちになってきますよね。
―― さてこの曲についても、下田さんからたくさんのお褒めの言葉をいただきました。
―― ですので、『vol.2』を通して聴くと、この最後の2曲はギャップレスで繋がっていて、約12分のクラブミックスの雰囲気をご堪能いただけるようになっております。
―― ぜひお聞かせください。
―― まさにDJ的なご苦労ですね!
―― はい、以上で、すべての楽曲解説が終わりですが、最後に一言ずつ、ユーザーの皆さまへのコメントをいただいてから座談会を閉めたいと思います。
―― ありがとうございます。それでは、加藤さんお願いします。
―― ありがとうございます。それではこれにて、楽曲解説座談会を終了したいと思います。お忙しい中長時間にわたり、たっぷりとお話しくださいましてありがとうございました!もしまた『消滅都市』の追加のオーダーが来たら、そのときも座談会よろしくお願いします(一同笑) 本当にありがとうございました!